株式を相続したときに聞くほふりとは何?

 

株式の相続手続きは「ほふり」という言葉を聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか。聞きなれない言葉でこの言葉だけでは何のことなのかさっぱり分からないかと思います。今回のコラムでは「ほふり」について解説します。

 

上場株式の相続

被相続人(亡くなられた方)が上場株式を保有していた場合、法定相続人は相続手続きが必要となります。この相続手続きは被相続人が取引をしていた証券会社で相続手続きを行うことになります。そのため、被相続人から上場株式を相続した相続人は相続手続きで必要な書類を揃えて被相続人と取引をしていた証券会社等に相続の手続きを行う必要があります。

もっとも、被相続人が取引をしていた証券会社がどこか分からないことも相続手続きではよくあります。その場合そもそもどこで相続手続きをすればいいのかが分からないですので、相続手続きを始めることができません。

この場合に使えるのが「ほふり」となります。

 

ほふりとは

「ほふり」とは正式名称を「株式会社証券保管振替機構」といい「ほふり」はその通称名となります。長くて言いにくいので略称して「ほふり」ということですね。

 

「ほふり」では何ができるの?

株式の相続手続きは上で述べた通り、証券会社で相続手続きをする必要があります。ほふりは加盟する証券会社等における加入者情報を一元管理しているところで、ほふりに開示請求をすると被相続人が取引していた証券会社を確認することができます。

もっとも、ほふりでは保有している株式の内容までは分かりません。そのため、被相続人が取引をしていた証券会社等が分からない場合、まずはほふりに開示請求をして被相続人と取引のあった証券会社等を確認し、その後該当する証券会社に取引口座の残存照会を行うことにより、被相続人が保有してた上場株式の内容を把握する流れになります。

 

証券会社等で取引のあった全ての遺産を確認できるわけではないので注意!

ほふりは上場株式の名寄せをしているので、上場株式の調査ではとても有用です。

しかし、債券や投資信託などを預けている証券会社等についてはほふりでは調べることができません。この場合は証券会社等に地道に照会をかけて調べていく必要があります。ほふりで調べられるのはあくまでも上場株式の取引をしている証券会社等に限られるのです。

また、上場でない株式についても同様にほふりで調べることはできないものとなっているので注意しましょう。

上場株式の調査で有用

上述のとおり、ほふりは被相続人が上場株式を保有していた場合の調査としてとても有用です。上場株式は保有していたがどこの証券会社か分からないときには活用すると良いでしょう。

 

令和4年6月30日掲載

※この記事は掲載時点での法律を前提に作成されております。

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