所在不明の外国籍の相続人が多数の事例
相談前の状況
父が亡くなり不動産と預金を相続していましたが、弟は父より先に亡くなっていて甥姪が相続人になっていました。ところが、亡くなっている弟が外国籍の方を含めて複数回結婚していて相続人が10名近く存在し、外国籍の方も多くいらっしゃるという状況となっていました。また、ほとんどの相続人が所在が分からず連絡の取れない状態でした。相続手続きを全てお任せしたいということでご依頼頂きました。
相談後の状況
司法書士の提案&お手伝い
連絡の取れない相続人が多数いらっしゃったので、遺産分割をするためにまずは相続人と連絡を取って手続きに協力頂く必要がありました。日本国籍の方については所在を調べて、手続き依頼の手紙を作成しお送りしました。皆様から返信があり、手続きの協力を頂けることになりました。外国に居住されている方については現地の専門家に依頼し調査を行って連絡を取ってもらいました。無事に連絡が取れて手続きの協力を得られることになりましたので、当事務所で相続手続きで必要になる書類を作成し、現地の公証人等に署名証明書等を作成してもらいました。
外国の書類も含めて全て揃った後に法務局での手続きと金融機関での手続きを行い、相続手続きが完了しました。
事業所からのコメント
相続人に外国籍の方がいらっしゃる場合、日本国籍の相続人とは異なる対応が必要となります。書類等に不備があると相続登記や銀行での手続きができなくなりますので書類に不備なく手続きを行うことが特に重要となります。今回は相続人も多くいらっしゃったので、事前に法務局等に確認を取った上で書類を作成し、無事に問題なく手続きが完了しました。困難な案件でしたが、無事に相続手続きが完了して良かったです。